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FX)EAのバックテストで自動売買システムの選び方・解説

FX自動売買は、かなりの数がネット上にありますが、EAの良い条件を解説します。

自動売買は、強力な味方になるか、破綻へ一直線かは 採用するEAを選べるかによります。

内容の説明の為、破綻前提のダメEAのテスト画像を使います。

もちろんそんなEAは提供せず、優良EAのみを提供してますので、安心してください。

 

なお無茶苦茶なロットで爆益に見せる人達もいるので注意が必要です。

 

↓をごらんください。

悪質な紹介者なら「月利200%オーバーの爆益EA」と紹介するかも知れませんが、超絶危険ですという例です。

爆益系EAの代表でもあるナンピン系EAを作って説明します。

チェックすべき項目を含めて確認しましょう。

 

一か月の月利200%は爆益でしょう。

実は・・・素晴らしいEAに見えるかも知れませんが、良い月を選んだだけです。

 

EAの見極めは非常に重要です。

設置(手間は対してかかりません)は同じなのにEA次第で結果は天国と地獄。

しかも有料でダメEAを買うとソフト代と証拠金を一瞬で持ってかれますよ。

↓の見るべきポイントを確認していきましょう。

  1. グラフの形状
  2. バックテストの期間
  3. プロフィットファクタの数値
  4. 最大ドローダウンの確認
  5. 取引回数
  6. 売り買いのバランス
  7. ナンピンや両建てについての説明
  8. スプレッド

上記の条件が良ければ長い目で見れば、あなたの資産は増えていく事でしょう。

チェック項目が多く感じるかも知れませんが、裁量で覚える事に比べれば少ないし簡単です。

ぜひチェックしましょう。

では、上記のポイントの詳細を解説していきます。

 

良いEAの条件①グラフの形状

これは、説明するほどでは無いですが、右肩上がりのEAを選ぶべきです。

グラフは横軸が期間で縦軸が収益を示しますので、右肩上がりは利益を積み上げるシステムという事です。

しかも形状は波が少ない安定した右肩上がりが理想です。

一番目立つのがグラフですが、ここが悪ければ論外ですね。

なお、キレイすぎるのは、ナンピンのシステムの可能性が高いです。

 

 

良いEAの条件②バックテストの期間

極端に短いデータで良い所だけ切り取って見せてくる場合があります。

データを見せるだけでも多少マシですが、信用は出来ません。

2008年にはリーマンショックがあり、その後もEU離脱や中国株暴落のチャイナショック・アメリカ大統領選によるトランプショック・NYダウ最大暴落などFXに混乱をもたらす出来事がありました。

これらも乗り越えるし、何もない大した値動きがない時期も乗り越えるEAで安定した利益を得る事が出来る事が出来るという事ですね。

自動売買はいかなる相場環境でも生き残る事が出来るが望まれます。

※とは言え、日時が前もって分かる経済指標時はシステムの停止を推奨します。

 

もう一度先ほどのバックテストの画像です。

極端な例ですが、1カ月は問題外です。

 

では、期間を少し伸ばしてみましょう。

 

たった3カ月の期間で破綻です。(実際には3カ月も持ちませんでしたが・・)

期間が短い=破綻した日にちを外してテスト結果をだしている可能性があります。

だから、長期の連続したテストの確認が必要なんです。

 

年単位のテストも行ってもいないのに、ほったらかし可能とか言っちゃうシステムもありますのでご注意ください。

 

良いEAの条件③プロフィットファクタ

プロフィットファクタが一番重要な項目です。

総利益額/総損失の比を表します。

PFとも呼ばれる項目です。

1.00なら利益と損失が同じ事になりますので、±0となります。

1.01以上なら数値上は利益になりますが、何かあったらすぐにマイナスになってしまいます。

一般的には1.30以上が良い条件とされてます。

 

重要な項目とお伝えしましたが、注意点としては、このPFの数字のみに囚われない事です。

EAはバランスです。全体を見る事が必要です。

 

良いEAの条件④最大ドローダウン

これも重要な項目です。

これは、負けた時に一時的に失う金額の最大値です。

%の所を見ましょう。

期間にもよりますが短いとワザと破綻した日を取り除いた可能性もあります。

また、投資の格言のようなもので、「ドローダウンは更新する」という言葉もあります。

記録は更新されるという観点からバックデータで、100%を超えていなくても破綻する可能性はある。

 

ここも気を付けるポイントがあります。

これ低くしようと思えば低くできちゃいます。

⇒つまり優秀なEAに見せかける事が可能という事

 

しかもやり方も簡単です。

それは、初期の証拠金を多くして、取引量(LOT)を少なくするだけです。

同じEAを使って実験してみましたのでご覧ください。

証拠金とロットをいじっただけで20%⇒0%になりました。

 

ここでお伝えしたい事が2点ほどあります。

  1. 実際に行う金額・取引量でのテストでないと意味が無い。
  2. 資金が多くて取引量が少ないほどリスクは無い。

 

1も2も当然と思われるかも知れませんが重要な事です。

 

 

良いEAの条件⑤取引回数

PFを上げようとするなら、ガチガチにフィルターをかけて保守的なロジックならPFを高くする事が出来ます。

いくらPFが高くても取引回数が少なければ利益は伸びません。

 

目安は1年で100回以上は欲しい所です。もしく累計1,000回以上の取引

ただ、もちろん勝率の高い場所・理論でエントリーする事は良い事ですので、利益が積み重なれば問題ないです。

 

コツコツが好きとか、ポートフォリオの1つとしてくわえるという考えなら回数は少なくてもOKだと思います。

 

逆に取引回数が多くて「ロジックを10個搭載しています」なんてEAも注意が必要です。

1個のロジックの取引回数が少ない可能性が出てきます。

これもカーブフィッティング(偶然性の意味でたまたま勝てたという事)である疑いが出てきます。

 

良いEAの条件⑥売り買いのバランス

10年間上がり続ける相場はありません。

トレンドは転換があり逆転するものです。

逆転したら全く使いものになりませんでは困ります。

 

買い専門と売り専門のEAで良いものが見つかれば同時に使いバランスが取れます。

グラフをみて好不調の波を確認しましょう。

バランスが悪いEAは資産グラフも相場のように波をうつグラフになります。

 

良いEAの条件⑦ある程度ロジックを把握できる

全てを把握する必要はありませんが、どんな時に注文が入るのかとかは把握したいものでししょう。

例えば爆益系EAの代表のナンピンなのか?順張りでコツコツ行くのか?とか

 

ナンピンとは、エントリーと逆方向に相場が向かった時にさらに買い増し・売り増しを行う方法です。

短期的な変動なら有利になりますが、一方的な相場になったら即破産する手法です。

爆益系ナンピンEAだと理解して使用しているならOKです。

 

また、戦略的なナンピンは全然OKだと思ってます。

例えば小ロットで3ポジを分散してエントリーみたいなものとか、破綻しないように対策・工夫がされているEAや長期間のバックテストを行ったナンピンです。

 

怖いのは無制限や多ナンピン+ナンピン倍率が高いもので、利益率を前面に押し出したEAです。

理解して使用しましょう。

 

勝つまでポジションを持ち続ける+追加していくのだから、勝率は高いし、グラフも右肩上がりになります。

ただ小資金はもちろん数百万円の資金でもロスカットになりますよ。

簡単に見極める方法は取引履歴をみる事です。

0.01→0.02→0.04となってたりします(倍率2倍の場合)

エントリーを積み増しする際にロットがドンドン増えているのが分かります。

ナンピンに抵抗が無い方でも、目先の利益だけでなく、長期間のテストのものを選ぶことをおすすめします。

 

 

良いEAの条件⑧スプレッド

スプレッドは取引コストで、証券会社に支払う手数料のものです。

スプレッドは、通貨ごとで違いますし、時間帯によっても変わります。

証券会社の案内と明らかに乖離して狭いスプレッドなら勝率は高くなります。

スプレッドは余裕のある数字かを確認しましょう。

 

スプレッドは重要です。

特にナンピンやスキャルピングのような非常に取引回数の多いものは結果に影響を及ぼします。

ではスプレッドを上げてテストしてみましょう。

 

スプレッドを開くと破綻しました。

朝方や経済指標時にはスプレッドが開きます。

その為、開いた状態でのテストが安全です。

 

ちなみにスプレッドの指定をするのはMT4を使う時です。

MT5ではスプレッドのデータも取り込みますので、設定の必要すらないです。

 

ロジックがバレるからバックテストは見せられないとか言う人がいますが、バックテストでロジックが分かる事はありません。

バックテストで分かるほど単純なロジックなら本当に怖いですね。